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2008年 09月 17日
教育委員会の政治的中立性は首長にとって邪魔なのか
退任の府教育委員が語る」で,こんど退任される木戸湊さんの危惧されていた
 知事は「僕の意に沿うビジョンがない」と言いたいのだろう。独裁的で危うさを感じる。
 教育委員会は戦後、知事や市町村長の政治的な介入から中立性を確保するためにつくられた。まさに今回のような橋下知事の政治的な独断や思いこみによって教育方針や施策が揺さぶられないよう防ぐのが目的だった。
を,橋下知事はまさしく実現したいようです。

■「橋下知事は教育介入を」 府内市長から共感、賛同
 asahi.com 2008年9月17日12時6分
  http://www.asahi.com/politics/update/0917/OSK200809170028.html
 賛同する首長も大半だそうで,
この教委制度のあり方について、各市長は「知事は教育内容に介入するつもりはないと言うが、ぜひ教育に介入してほしい」(倉田薫・池田市長)、「選挙公約で教育問題を掲げても、首長ができることは校舎のトイレの修繕ぐらい。隔靴掻痒の思いだ」(岡本泰明・柏原市長)などの発言が続いた。
という応援があるようです。

 さて,教育委員会制度をもういちど知っておく必要がありますね。文部科学省のホームページに記載されています。

■教育委員会制度につい
  http://www.mext.go.jp/a_menu/chihou/05071301.htm
3つの重要事項が並んでいます。
[教育委員会制度の意義]

1 政治的中立性の確保
◎ 個人の精神的な価値の形成を目指して行われる教育においては、その内容は、中立公正であることは極めて重要。
 このため、教育行政の執行に当たっても、個人的な価値判断や特定の党派的影響力から中立性を確保することが必要。

2 継続性、安定性の確保
◎ 教育は、子どもの健全な成長発達のため、学習期間を通じて一貫した方針の下、安定的に行われることが必要。
 また、教育は、結果が出るまで時間がかかり、その結果も把握しにくい特性から、学校運営の方針変更などの改革・改善は漸進的なものであることが必要。

3 地域住民の意向の反映
◎ 教育は、地域住民にとって身近で関心の高い行政分野であり、専門家のみが担うのではなく、広く地域住民の意向を踏まえて行われることが必要。
 橋下知事をはじめとして,賛同される方は,政治的中立性なんて言っていられないということなのでしょうか?
 そんな悠長なことを言っているから,「首長ができることは校舎のトイレの修繕ぐらい」しかできないということなのでしょうか?
 その前に,教育予算をつけるとかできないのでしょうか?
 なにせ,日本は「OECD加盟国30国中で,国や地方自治体の予算から教育機関に出される公的支出の割合が最下位」なんですから。

■教育への公的支出、日本最下位 家計に頼る構図鮮明
 asahi.com 2008年9月9日
  http://www.asahi.com/edu/news/TKY200809090332.html

 また,教育委員は議会の同意ををえて首長が任命するのですから,首長のコントロールはある程度効くはずです。たしかに選挙で首長が代わっても,教育委員が任期満了まで勤めるといえば解任手続きを踏まなければ,勝手に首をきるなんでできませんので,腹立たしいこともあるでしょう。しかし,それは2番目の「継続性」に関することですし,文部省のホームページのその下に書かれている
[教育委員会制度の特性]

1 首長からの独立性
◎行政委員会の一つとして、独立した機関を置き、教育行政を担当させることにより、首長への権限の集中を防止し、中立的・専門的な行政運営を担保。
とあるとおり,教育委員会制度の特性なのですから,当然です。そしてそれがおかしいというのであれば,教育委員会制度の変更を求めることであり,それならば,教育委員も公選制にするという話くらいだしてきよさそうなものだと思います(飛躍しすぎかな!(^^)!。
 独裁政治は教育から生まれ,維持されます。その反省からできた制度ですから,おいそれと賛同はできません。たしかに,
また、学力調査の市町村別結果の公表についても「国は府県データを公表していて、府県が市町村データを言ったらだめだというのは矛盾している。文部科学省はひきょうだ」(浅利敬一郎・豊中市長)
という意見にはうなづけますが,それは言う相手を間違っていませんか,と私は言いたいです。

 目的は,日本の将来を託す子どもたちをどのように育てるのか,であって,教育委員会制度が悪いから「点数が低いのだ」ではないはずです。

 あきらかに,国政選挙を見据えた世論誘導に思えます。見つからなければ,儲かるためには何をしてもよい,という風潮を与えた大人が,何をいまさら道徳ぶるのか,理解できないです。

 「なぜを5回」繰り返してもらいたいです。現状は,
 「成績を公表しないから,【自分たちが学力だと思い込んでいる数字】が高くならない」
といっているに過ぎないように見えます。
 1.なぜ,その数字が学力と言えるのか
 2.その数字を上げる事に意味があるのか
 3.なぜ,その数字が上がらないのか
 4.市町村の教育委員会が成績を公開したら「数字」が上がるのか
 5.なぜ「数字が上がる」と思うのか

■学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果【速報値】について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/08/08080601.htm
をみると,「普通教室における校内LAN整備率 」は大阪府は平均値よりはるかに下回っていますね。
 典型的な,「口は出すが金はださん」というやつでしょうか。

by ji3faf | 2008-09-17 20:36 | PTA


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