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2007年 07月 21日
教師格差
先月、東京に行くときに新幹線社内で読もうと思って購入した本。
 別件で忙しくなって、うっかりかばんの肥やしになってしまっていたのに気づいて一気に読んだ。

教師格差―ダメ教師はなぜ増えるのか (角川oneテーマ21 A 67)
尾木 直樹 / / 角川書店
ISBN : 4047100994
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 「美しい国」を標榜し、教育改革を推し進めている現政府は、教育再生会議でマスコミ対策をしながら法改正を成し遂げた。
 しかし、それは本当に「未来の日本を担う」子どもたちのための改革なのであろうか。単に「教師」というスケープゴートを用意して、「金を出さずに口をだす」教育政策にしようとしているに過ぎないのではないか、とさえ思える。
 政治的な思惑はどうあれ、教師という専門職を専門職として扱わず、その職業能力を阻害するに等しい「成果主義導入」に対して明確に批判している。成果主義導入のために教師同士の「同僚性」が無くなり、情報の隠蔽体質を助長すると訴えている。これは東京都足立区の学力テスト不正を予言していたともいえる。
 また、子どもや保護者が「良い先生」像と、管理職や教育再生会議が考えている「良い先生」像の違いも調査結果を元に分析していて参考になる。

 筆者は「同僚性」と記述しているが、うちのボスは「チームによる問題解決」を訴えている。本質的には同じことだ。ピーター・センゲ氏が「最強組織の法則(The Fifth Dicipline)」で日本企業の強さの本質が「高い能力をもつ個人を集めた会社」ではなく、組織としての最適解を求め続ける「組織学習能力」にあると説いたのは15年以上前のことだ。
 個人の「成果主義」による評価が失敗だったことは富士通の内部告発本を見れば一目瞭然なのだが、その愚がわかっていながら、なぜその対策もせずに導入しようとしているのか。

 この本で書かれていることは、わたしの感覚にとても近い。

by ji3faf | 2007-07-21 21:31 | PTA


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