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2007年 05月 03日
日本高等学校野球連盟の特待生制度違反調査
PTAカテゴリとします。かつて息子も私学の野球部に所属していたから。

まずは,「財団法人 日本高等学校野球連盟」のホームページに何か記載はないかと見に行くと,なーんにもかかれていない。

5月4日補足
 5月3日付けで,トピックスに「野球特待生制度」申告校(376校)が掲載されました
・・・・・・補足終わり ・・・・・・

 「調査します」,「違反とみなす判断基準」すらどこにも記載がない。いったい「トピックス」という項目は何なんだ?
 これだけ話題になっているのに,ホームページに基準くらい告知したらどうなんだろう? こんな告知方法なら,学校が判断に苦しむのはよくわかる。担当教員に説明したと連盟は記者会見していたが,学校の先生に限らず,人間ってのは,『理解したいことだけを,都合よく解釈して理解する生物』なんだから!(^^)!。
 ホームページの「憲章&規定」に書かれている13条で今回問題にしたのは
選手又は部員は、いかなる名義によるものであっても、他から選手又は部員であることを理由として支給され又は貸与されるものと認められる学費、生活費その他の金品を受けることができない。但し、日本学生野球協会審査室は、本憲章の趣旨に背馳しない限り、日本オリンピック委員会から支給され又は貸与されるものにつき、これを承認することができる。
の第1項で,このほかに,「アマチュア問答集」には
問47 - 学校の制度として野球部員であることを理由とした授業料、生活費の免除(特待生制度)及び奨学金制度などはどうなるのか。
答え >> いけません。

問48 - 学校の制度として全学生を対象とした特待生制度及び奨学金制度において奨学金などを受ける時はどうか。(全学生と同条件、同資格の上で)
答え >> 野球部員であるという理由でなければかまいません。
とある。
 というわけで,今回高野連が違反とした判断基準はどこかにかかれていないかとググったら,サンケイのgooニュースに記載されていた。
 違反申告28校に 特待制度、定義あいまい なぜ野球だけ 混乱、疑問の声
  (2007年4月30日(月)02:56)
▼日本高野連が示した判断基準

【学業優秀または保護者の経済的理由で奨学金を受けている場合】
 野球が給付の条件に含まれていなければ違反ではない

【学業優秀で品行方正かつスポーツ部活動に取り組んでいる場合】
 学業優秀が本来設けられている規定に適合すれば問題はない。部活動支援が主で、学業成績が最低ラインをクリアすればよい意図で設けられていれば違反。

 この制度の給付者であっても、別に設けられている学業優秀制度に適合する学力であれば、その制度に切り替え、これまでの扱いを違反とはみなさない

【学力優秀かつ経済的援助が必要で、スポーツ部活動に熱心に取り組んでいる場合】
 部活動が必須条件ならば違反。並列条件の学力、経済的理由が別に定める規定に適合するのであれば違反ではない

【スポーツコースがあり、このコースの生徒のみ学力や経済的理由を一般生徒と別の基準で定めている場合】
 スポーツ活動部(野球)だけに与えられた特典とみなし違反

【野球特待生で入学金だけ免除を受けている場合、保護者の解約同意書は必要か】
 同意書の必要はない。今後も学費などの継続給付を受ける生徒については必要

 これは,スポーツ活動全般に力をいれている高校に対して,「野球部だけ別扱いにしろ」,つまり,「野球部員に対して他のスポーツ活動をしている生徒に比べてと逆差別をしろ」と高野連が指導している(学校経営に口出ししている)と同等じゃないですか。だから,違反申告する私立学校が増えたのでしょう。
 おなじ記事で,
野球だけに制度撤回を求めることへの疑問の声に、日本高野連の脇村春夫会長は「高校野球は歴史的背景がほかの部とは違う。憲章第13条を守る従来の方針はこれからも続ける。現状において見直すつもりはない」
と言い切ってますが,高校野球連盟はなにか大きな勘違いをしているのではないかな?
 平等を強いるなら,ほかの競技団体と連携を図るべきで,高校野球だけ特別扱いするのは「エリート意識むき出し」の感じがしてすごく違和感を感じる。そもそもなぜ高野連は「(財)全国高等学校体育連盟」に加盟しないんだろう。春の選抜や夏の選手権大会がインターハイと同じ扱いだと聞いたことがあるが,それなら加盟するのがスジだと思う。

 なにより,このような制度は何十年とささやかれていたわけで,それをいまさら問題にして,特待生を出場禁止にするなんて,生徒指導としては最低の処分。特待生だけを出場禁止にすると,だれが学費軽減を受けていたのかが特定されるから,春季大会の出場辞退をした学校もある模様。たしかに経済的理由もあって特待生制度を利用している家庭もあるはずなので,個人情報保護の観点から見ると,こういう対処をする学校がでてきても当然だと思う。

 これだけの違反校がでたというのは,『制度の運用方法の告知方法に問題があった』ことを示しているわけで,上記の処分方法は個人情報漏洩を学校に迫ることにつながる問題をはらんでいる。
 それだけ生徒に犠牲を払わせたのだから,高校野球連盟も過去に遡って,生徒の心の傷に答えられるくらいの厳正な処分が必要だと考える。
 高校野球連盟が,生徒に向かって「ごめんなさい」がいえる法人組織だったら少しは見直す気になる。

by ji3faf | 2007-05-03 14:12 | PTA


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