2006年 08月 25日
さて,ようやっと後編にたどり着きました。でも,まだ終わりにはたどり着いていません(;_;) プロバイダの切り替えでやり取りが大変でした。 ■1■セカンダリサーバのFQDN問題 今回プロバイダを切り替えるドメイン名は,すでにプロバイダ切り替えを経験済みでした。 ですから,プロバイダ側から手続きについての指示書が来る3週間前に,TTL値を1日から1時間に,10日前には10分に,4日前(金曜日が切り替えなので,月曜日)には5分にと順次減らしておきました。 さて,問題は切り替えの10日前に起こりました。セカンダリサーバはプロバイダのDNSサーバを借りることにしていました。プライマリサーバはこちらなので,ドメイン名維持管理会社移転に伴う,ドメイン登録申請や,逆引き権限委譲で,セカンダリサーバの正引きFQDN名を,こちらのドメイン名にして提出しました。 プライマリサーバのFQDN: xxx.▲▲▲.ed.jpというわけです。 すると,プロバイダから,セカンダリサーバのFQDNは,プロバイダのドメイン名で登録すると連絡がきました。このような申請は見たことがないというのです。 プライマリサーバはこちらで持ち,トランスファーするので,正引きの場合のセカンダリサーバのFQDNはこちらのドメイン名でないと.jpのDNSサーバに負担をかけるし,BINDのバージョンによってはグルー情報が得られなくて引けない場合もありうるのではないかと,申し出たわけです。 具体的に言うとJPRSのWOISサービスでドメインを検索したときに p. [Name Server] xxx.▲▲▲.ed.jp と表示して欲しかったわけです。でもそれが理解されないみたいでした。「営業担当を通じての伝言ゲームになっているのかな?」という感じでした。そこで,こちらの意図の理由の参考資料として, http://jprs.jp/tech/material/IW2004-DNS-DAY-internal-hostname-in-nameserver-minda.pdf をプロバイダの営業担当者に連絡しました。 ところが,返ってきた返事は, 1)当社のDNSサーバはきちんとグルー情報を返すので,古いネームサーバを利用している相手にも検索できる 2)ドメイン空間が異なるネームサーバが登録されていても,.ed.jpと.ne.jpのネームサーバが検索され,貴社のネームサーバの情報を応答するから大丈夫 というものでした。 そのドメイン空間が違う →別のドメイン空間の検索をしなければならない →その検索の負荷を.jpのDNSサーバにかけてしまう →この負荷が無駄な負荷であろう →これが不可避ではなく,設定だけで回避できるという話のつもりなんだけど? といったんですが,通じない(-_-;) ま,最終的には話が通じたようで,現在JPRSのWHOISで検索すると p. [Name Server] xxx.▲▲▲.ed.jp のようになってます。 でも,ここまでくるのに2週間かかりました。 ■2■プロバイダ切り替え時のネームサーバ二重登録 実は,こっちのほうが問題でした。 プロバイダ切り替えの時に,新旧プロバイダで同じFQDNのネームサーバが違うIPアドレスで登録されないようにするため p. [Name Server] new-xxx.▲▲▲.ed.jpという存在しないFQDNのネームサーバがJPRSに登録されていました。 そういう手続きをするという話はきいていませんでした。 プロバイダからは, 標記につきまして、変更完了いたしましたので、ご連絡させていただきます。 だけで,どのような登録になったのかの連絡はありませんでした。地域イーサネット網の切り替えでトラぶっていた(光インターフェースが必要だとわかって,入手にてんやわんやの真っ最中)だったので,そこまで気が回らなかったのです。 でも,K氏はすぐに気がついて,「これおかしくないですか?」と連絡してくれたのです。 さっそくプロバイダに連絡したところ, ・プロバイダ移管のときは,このような方法を使う ・存在しないFQDNを使ってもIPアドレスが存在するから大丈夫 と,私たちには理解不能な返事。実際にK氏のほうからは正引きできなくなったとのこと。 なんど問い合わせても「大丈夫」の一点張り。 そこで,日曜日にCECのOSPプロジェクトでもお世話になっている,日本のインターネットの世界では知られているA大学のO先生に相談したら「なんですか、これ???」という返事。 「でも,JPRSがなんかの指導をしているかも知れないので,教え子のU氏@JPRSに聞いてみれば?」ということなので,連絡はしたけど,返事は来なかった。忙しいからしかたないよね!(^^)! K氏は「やっぱり引けないから,ゾーン情報に『new-xxx.▲▲▲.ed.jp』を登録しよう」といって,存在するFQDNにして引けるようにしました。 ※※※どなたか,こういう風にするものだという情報をお持ちですか? 月曜日になって,「移行期間を終わらせたいのですが」とプロバイダから連絡がきたので,「頼むから存在しない,かつこちらから申請もしていないFQDNの登録を速やかに削除して」といいました。 ■3■sun.comが引けない 日本サン・マイクロシステムズのホームページが見えません。というか,sun.com以下のDNSが引けなくなっちゃいました。 $dig jp.sun.com +trace という状態。プロバイダと接続しているルータの設定が原因かも知れないので, プロバイダとナンバードで接続しているWAN側の設定にあわせてWindowsXPのIPアドレスを設定 このとき,ネームサーバもプロバイダのネームサーバを登録 プロバイダの光コンバータからルータのWAN側に刺しているLANケーブルを上記の設定にしたWindowsXPでJP.SUN.COMを引いてみると引ける。 C:\>nslookup jp.sun.com つぎに,プロバイダの光コンバータからのLANケーブルをゲートウェイルータ差し戻して, ・WindowsXPのIPを当方のグローバルアドレス ・デフォルトゲートウェイはルータ にした上で 1)DNSサーバをプロバイダのモノに設定 → 上と同じく引ける 2)DNSサーバをこちらのモノに設定 → sun.comで引けなくなる まだ調べることがいっぱいありそう。
by ji3faf
| 2006-08-25 17:53
| システム管理
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