2008年 09月 20日
小牧市教育委員会の「教育委員だより」
カテゴリはPTAにしようとしたのですが,情報教育ネタが多いので「情報教育」としました。

18日のエントリ「非科学的な(論理的思考ができない)管理職の増産?」のコメントで紹介したのですが,マイミクさんの日記でも紹介されてので,エントリとして取り上げました。

■小牧市教育委員会 教育委員だより
 http://www.komaki-aic.ed.jp/kyouikuiindayori/mokuji/mokuji.htm

 さて,この「教育委員会だより」は平成13年9月3日が第1号で,最新の221号が9月17日です。書いておられるのは主として教育長。ですから,教育長さんのブログみたいなものかもしれません。

 18日に紹介する理由になったのが,この記事です。
■137号(平成17/12/09) トンデモ科学と道徳の授業
 http://www.komaki-aic.ed.jp/kyouikuiindayori/H17/iindayori137.htm

これと同じくらい,指導者の育成についても書かれています。
■212号(平成20/06/11) スーパーティーチャー考
 http://www.komaki-aic.ed.jp/kyouikuiindayori/H20/iindayori212.htm
そこで取り組んだのが、子どもの学びに着目して授業を見直すことです。子どもの学びは、(どういう事実に着目するかがわかるようになると)目に見えるからです。だから、スーパーティーチャーをつくり出すことよりも、「学び合う学び(教師同士の学び合いを基礎とする、子ども同士の学び合いを取り入れた授業)」をめざすようになったのです。
本来人間は「(対象は何であれ)学習意欲」がある存在であるはずなのです。ですから,「学びあい」を助けるのが指導者の役割であれば,教育内容は下げないどころか上げてもにコストを下げられるはずというのが,うちのボスの基本的な考えだと思ってるんですが,ちがうかなぁ^_^;

さて, 記念すべき第1号はなんと情報教育関係でした。

■1号(平成13/09/03)コンピュータ教育と基礎・基本
  http://www.komaki-aic.ed.jp/kyouikuiindayori/H13/iindayori001.htm
 一方、インターネットの持つもうひとつの側面も忘れてならないことは確かです。これは単にいわゆる有害情報などの問題ではなく、インターネットによる検索を、十分な調査だと錯覚してしまうことなども問題だと感じています。また、よく言われることですが、ホームページには出版というフィルターのかかる書籍などよりも、独りよがりの偏った考えが堂々と主張されている場合が往々にしてあります。

 ただ、コンピュータが万能だと主張する人も、余りいないはずです。コンピュータといえばすぐ出てくるマイクロソフトのビル・ゲイツ氏が来日した際、学生に学校時代の経験で役に立ったことは? と聞かれて、本をたくさん読んだこと、算数・数学で努力したことなどをあげたそうです(実は、私がこれを知ったのはつい最近のことです)。彼のようなコンピュータ人間が、いわゆる「読み・書き・そろばん」が役に立ったと言うところに、本当に学校で大切なのは基礎・基本だということが改めて痛感します。
これが7年前の教育長の意見ですから,慧眼としか言いようがありません。

以下は,ざーーーと読んで気になった記事です。

■20号(平成14/02/25) 学力低下論議に思う(その1)
■21号(平成14/03/04) 学力低下論議に思う(その2)
■22号(平成14/03/11) 学力低下論議に思う(その3)

は,学力低下と批判を浴びた現行の指導要領のことですが,「その2」で所得格差による学力差にも触れておられて,教育委員会の責務として
しかし、市がとる条件整備は、国や県のものとは異なると私は考えています。だいたい日本中の学校が同じ状況にあると考え、同じ処方箋を書くこと自体が非現実的だというのが私の考えです。もっと言えば、同じ市内でも各学校の問題点は同じではありません。同一校でも、毎年同じ課題であることの方が珍しいのです。時代に共通する課題には当然配慮しながらも、各学校が責任を持って、真に必要な措置を取ること重要です。そのための条件を用意するのが教育委員会の責務であると考えます。学力の問題でも、全く同じだと考えます。
と書いておられます(橋下知事,読んでくださいね!(^^)!)。

■32号(平成14/06/26) 教師力をアップするとは
学び合う先生方の情熱と取り組みを抜きにして、教育の問題が解決に向かうとは考えられません。仲間や同僚との共同研究の充実を願う一方で、教育の諸問題の解決を先生方の個人的な努力に帰してしまわない責任をあらためて痛感しました。


■33号(平成14/07/11) 公共図書館の役割
公共図書館のはじまりをご存知でしょうか。本が高価で、しかも入手が容易でなかった時代に、最初に成功した例が、1732年にフランクリンらによってつくられた「フィラデルフィア図書館会社」だと言われています。
 いやー,しりませんでした。

■83号(平成16/04/01) 教職員着任式にて
自分は愛知県の職員であって小牧市や小牧市教委からとやかく言われる筋合いはない、などという考えは、その人の無知をさらしていることになります。
 (略)
気を配っていただきたいのは、学校生活に子どもたちは満足しているのか、授業に子どもたちは参加しているか、学校生活を通して子どもたちは成長しているか、ということなのです。
 (略)
最後に、「学校と教育委員会とは良きパートナーシップを取っていきたい」ということです。学校は、こういう学校にしたいという明確なイメージを持った校長のもと、教職員がそれぞれの力量と個性を発揮しながら向上していく組織体です。決して、教育委員会の指示どおりに動いていれば、良い成果が出るようなところではありません。小牧市教育委員会は、直接的な指示は極力控えます。しかし、支援は惜しみませんし、積極的に提案も行います。できるだけ建設的な議論を交わしながら、協力し合っていきたいと考えています。学校や教職員の皆さんの自主的自律的な取組と、その発信、相互交流に期待しております。
最初に,信頼関係を築く重要性を認識しておられるようにお見受けします。

■91号(平成16/06/30) OJTこそ基本
教師は自ら学ぶことによって初めて教壇に立てる存在ですから、研修の機会は傍からは驚くほど用意されています。また、自主的に研修する機会も、他の職種からは想像できないほど保障されています。それでも最後は、同僚から学び合う雰囲気が学校にあることが、教師を育てる、つまり学校におけるOJTの基本だと思っています。
「同僚から学びあう雰囲気」のある学校を作る力量のある管理職ばかりとは限らないのがつらいですね。あ,小牧市の話じゃないですよ。いろんな方面から,そういう愚痴を聞く,という話です。

■125号(平成17/07/22) 学校への無理難題の記事に
諸富祥彦氏の『子どもよりも親が怖い』は平成14年の出版ですが、
 (略)
しかし、「一流ホテルのリピーターで一番多いタイプは、実はそのホテルに滞在中、苦情を言ってきた人だそうです。(中略)そのような親は、教師の誠実な対応でいったん腑に落ちると、今度は一転して、教師や学校の応援団、強い味方になってくれることが少なくないのです」という一節が引用されているように、「保護者との人間関係づくりに積極的に打って出よう」という提言も行っています。
これは,私も体験しています。リース契約の支払い関係でもめたとき私が担当した顧客とリース会社との支払い手続きでトラブルがあって,「リース会社と一緒に出て来い」と言われたとき(21日修正),リース会社の責任者の方が全く同じことを言っておられました。「口うるさく苦情を言ってこられるお客さんほど,別の物件でもうちを指定してくる」と。決して嫌がらせをしたくて同じリース会社を使うわけじゃないのだそうです。苦情を言うくらいなら,いわゆる「出入り禁止」というやつで2度とその会社を使わなければ苦情を言うエネルギーを別の所で有意義に使用できるのに,わざわざ指名するわけです。期待感の裏返しなんでしょうかねぇ??

■132号(平成17/10/13) やっとイントラネットが完成
覚悟はしていましたが、これだけの苦労をしてもイントラネットとパソコンの貸与を実現したのには、二つの理由があります。
 予算とか,議会とか,いろんなところで大変だったんだろうな,とお察しします。
最も心配したのは、とにかく反応速度が遅いことでした。そのあたりは十分に考慮して設計したシステムですから、どこかに原因があるはずです。
確か原因は・・・
 (マイミクさんがコメントしてくださったりして!(^^)!)

■150号(平成18/05/12) 子どもに視点を置いた授業を
■157号(平成18/08/24) 学校事務職員という存在
■159号(平成18/09/20) コーチングと学校
これまで学校づくりというと、カリスマ的な校長のリーダーシップが注目されがちでした。しかし本書では、ぐいぐい引っ張る従来の指示命令型のスタイルではなく、相互に高め合うチームメンバーを育成し、成果を創り出す新しいスタイルのリーダーシップを目指しています。トップダウンでリーダーだけが脚光をあびる組織は、実はあまり成果を上げていないことも多いものです。カリスマ性を持ったリーダーではなくても、組織にはリーダーシップが必要です。「教師力×学校力」の面で、本書が参考になる点の多いことは保証できます。
だからこそのOJTであるし,教員同士のチーム力が必要なんですよね。

■171号(平成19/02/07) 『学力の社会学』を読んで
■177号(平成19/04/06) 実に面白かった『狼少年のパラドクス』

■179号(平成19/05/08 怪しい情報と教育
 正しいことを伝えるべき公共機関の公式ページに「水伝」が掲載されているのはなんとかしてほしい。
 【例1】浦安市公式ホームページ こんにちは市長室です
  ありがとうの波動(広報うらやす2003年3月1日号に掲載)
  http://www.city.urayasu.chiba.jp/a012/b001/d00500505.html
 【例2】神戸市 保健福祉局 環境保健研究所 環境化学部
  『おみず』のはなし
  http://www.city.kobe.jp/cityoffice/18/menu03/h/kanken/kankyokagaku/topics/omizu_no_hanasi/index.htm
 この例に挙げた情報の該当部分は9月23日0時に削除されました。kikilogのコメントにありました。
  http://sea.ap.teacup.com/mimizuku/68.html
  http://sea.ap.teacup.com/mimizuku/69.html   

■198号(平成19/12/26 未納問題再考
■200号(平成20/01/22 ずっと心に残っている本
 『滝山コミューン 一九七四』(原武史著、講談社)をさっそく読んでみようっと。ちなみに私も「全生研(全国生活指導研究協議会)」は知りません。

■207号(平成20/04/11) ICTと教育 その1
■208号(平成20/04/21) ICTと教育 その2
現在小牧市で直面しているのはセキュリティ、なかでもデータ漏洩の防止です。対策のひとつとして、教員1人1台のパソコン配付やウィルス対策を実施しました。それだけで安全とは言えないのが、辛いところです。本来は他業種と同じように、教育も仕事は職場(学校)内で完結すべきです。しかし、研究の側面もある教育の分野で、家に帰ってからもやりたい(やらねばならない)場合があるのは、経験上わかっています。
 いずこも悩みは同じです。

■218号(平成20/08/18) 研修を受ける態度
さて、ときどき覗く内田樹さんのブログで教師の受講態度について、興味深い文章が載っていました。自分も教室では授業をしている立場の教師が、受講する側にまわると会によって天と地ほど態度の違うことが、例によってワサビのきいた文章で述べられています。講師を務めた経験のある方は、誰も同じような経験をしているのではないでしょうか。さまざまな分野の会で講師を務める内田さんの目から見ると、教師の受講態度は特別なようです。
 悪いですが,私の自嘲も含めて,『「人の言うことを聞けと言っているくせに聞いていない,締め切りを守れといっているくせに守らない」のがセンセーだから,連絡手段や言葉遣い,レイアウト,締め切りには注意するように』と言っています!(^^)!
 
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by ji3faf | 2008-09-20 14:51 | 情報教育


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