2008年 03月 09日
平成19年度Eスクエア・エボリューション成果発表会
昨年は入院していたのでいけませんでしたが、今年は無事参加できました。

 行って驚いたのは、
  ・かなり規模が小さくなっていたこと(大ホールは使用していませんでした)
  ・テーマは3つに絞ったかな?
   1.オープンソースの活用
   2.セキュリティとモラル教育
   3.情報教育授業の実践例

  ・・・・・・

■セキュリティについて
 分科会Bで、H19年度文部科学省委託事業「乗法モラル教育のための調査研究『情報モラルセミナーの開催』」について藤村鳴門教育大学 准教授の講演がありました。この成果であるビデオ教材「5分で分かる情報モラル」は私も見ました。大変よくできていると思います。
 そして、各市町村教育委員会情報教育担当指導主事を対象に「情報モラルセミナー」を実施したとのこと。全ての教員を対象にするためピラミッド型研修を目指したということでした。
 このピラミッド型研修の怖いところは、伝言ゲームが発生しないかどうか、ということです。研修内容の理解度を評価しないと、分かっていない人が講師になる可能性があります。
 この恐れを明確に発言しておられたのは、分科会Eで「情報セキュリティと校務情報化」を発表された、三木市立教育センターの梶本所長。情報モラル研修会を全教職員対象に実施したということです。各校のリーダーを研修し、各学校で研修会を実施してもらうような「ピラミッド型」にすると、講習した内容を「すべて」「正しく」校内研修で伝達してもらえない可能性を否定できないということでした。わたしもそう思います。自分に都合の悪い内容は伝達しないことがありえるという話もあり、実態に即した説明だと思います。

■そりゃちがうだろう
 という発表もありました。「自分たちが所属していた部署の成果」として発表しなければならないとおいう立場はわかりますが、正直に報告する方が失敗の事例として今後の参考になるはずです。
 100校プロジェクトの頃は、そういう報告書には書けないが、口頭では「失敗の事例を漏らす」ことがあったために、貴重な情報流通がありました。いまは、建前ばっかりですね。これじゃ、集まりが悪いのは当然でしょう。
 だって、行く必要がないんですから。

■総括パネルでの会場からの質問
 会場から「使い切れないほどたくさんの機能は不要。使う機能だけでよいから、その分、安くしてほしい」という発言がありました。
 作っている人が「入札仕様書と思っている書類」や、それをみて応札した業者の応札内容を評価せず「価格だけ」で決定する「調達システムの問題」を分かるはずのセクションにいた方がこの発言をしたのにはびっくり仰天。
 問題点は「調達システム」にあることを指摘されたのは堀田先生。さすがだと恐れ入りました。

 学校の機器に対してコンピュータの導入とか、OSPとかで発表しているけれども、いざそれを普及しようとしたときに問題となるのはこの「調達システム」にあると言い切ってもよいと思います。

■学校システムの場合の顧客は誰か?
 システム開発、応札企業の提案書作成支援、入札仕様書作成支援を経験した立場からいうと、顧客が明確でないのが学校システムの特徴です。
 システムの機器設計・製造の立場から、誰が顧客なのかを挙げると、これだけあるのです。

 ・システムで授業を受ける「生徒」
 ・システムで授業を実施する「先生」
 ・システムの原案を作る「なんたら委員会」の「委員」
 ・システム要求仕様から予算要求する「指導主事」
 ・予算をもとに入札事務を行う「調達部署」 
    -ここで、1社しか応札できるない仕様は言い換えられたりしますから。
 ・応札するときに提案書を書く「販売会社の営業」
 ・提案書の内容を設計する「販売会社のSE」

これだけあると、さきの「機能は少なくてよいから、安くしてほしい」という要望が現実離れしていることが分かります。なぜなら、「同じ機能」【だけ】なら価格のたたきあいになるからです。
 実際には「同じ機能」でも、「実現方法がちがうため、使い勝手がちがう」ということもあるのですが、ほとんどの場合はカタログで書かれている「〇の数」でしか見ないのです。

 「モニター制度を充実してほしい」という発言がありましたが、それでは「良い製品をさがす」ことはできても、それが納入されることになるとは限りません。なぜなら、モニター制度では入札の評価にならないからです。

 価格だけで決める前に、「提案されたシステムの評価」が必要なのです。 大学なら、提案要望書(RFP)が出て、提案書の応募があって、その提案書の評価後に入札がありますが、学校のシステムだと、たいてい価格だけで決まります。単純なしくみだからかもしれません。
 
 提案システムのデモンストレーションを、学校など納入現場でコンペするのが一番分かりやすいでしょう。

 これは、ハコモノだと普通におこなわれているのですが、なぜか教育システムではコンペが少ないように思うわけです。
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by ji3faf | 2008-03-09 20:36 | 情報教育


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