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2007年 07月 12日
「地域を巻き込む日本型ネットデイ」?
「伸ばそうICTメディアリテラシー」公開
への奥村先生からのコメントで、

「校内LAN導入の手引~校内LANモデルプラン集~」(平成19年3月改訂)
(編集:総務省、編集協力:教育情報化推進協議会)
■ダウンロードはこちらから(3.37MB)
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/kyouiku_joho-ka/pdf/index_01.pdf

が改定されていることをしりました。報道発表を全部読んでなかったのがバレバレ^_^;
 たしかにPLCにまで触れられていて、校内LAN構築に向けての意欲が感じられます。

 でも、「いまだにネットデイなの?」という気がします。しかも「地域を巻き込む日本型ネットデイ」として紹介されているのは「はりまスマートスクールプロジェクト」だし。お祭り騒ぎが学校のためになるのかと、私は言いたいです。
 ネットデイは、地域が学校に押し付けるものではありません。それなりの準備が学校側にできてからで十分。ネットデイをする側はサンタのプレゼントのつもりで校内LANを引くんじゃないです。一歩間違えると
校内LANを引いてやったんだから使え!
という押し付けを学校に強要することになります。ただでさえ忙しい先生たちに、圧力かけてどうするんですか。反発食らうだけです。
 そもそも、そういう整備は行政が行うべきことなのです。行政が整備したのなら、先生も「業務命令だし」と納得してくれもするでしょう(と思う)。

 ネットデイの意義は、学校がネットワークを熱望し、行政も整備したいのだけれど、予算も工事業者のあてもない、というときにその手のプロの保護者や地域の企業などが協力することにあります。だから、学校も動くし、その後も使われる。本業を奪うことにもならない。特定の人物だけが熱心だった場合、その人がいなくなれば埃をかぶることは至極当然。
 だから、私たちがネットデイをするところは、相手を「下見」してました。「機が熟すまで待つ」ということもしました。「同時にxx校をネットワーク化する」といって、地域のイベントにするのは、「はりまスマートスクールプロジェクト」に賛同した人たちがしていることであって、決して「日本型ネットデイ」ではありません。

 そういう意味で、この本の意義はまだ失われていないと思います。
学校にLAN入しよう―教室をインターネットにつなごう
学校ネットワーク適正化委員会 / エヌ・ジー・エス
スコア選択: ★★★★★

8年前の出版ですが、いまだに多くの内容が生きてます。ぜひ活用してください。

 この本を出版した当時は、LANの工事方法をしらない電話工事業者が適当にLAN工事をしてむちゃくちゃなことをしていたり、ネットワークの構築方法を知らない人が、家庭用BBルータの設定の延長で校内LANを設計していたりしていたからこそ、「へたな工事業者よりしっかりしたネットデイ」という意義があったわけです。
 それに、校内LAN工事をするというと、コンピュータメーカが元受になって、工事部門に下請けにだして、工事部門が関連子会社に下請けに出して、関連子会社が電話や電気配線業者に孫受けに出して、という建築工事とおなじ下請け構造になっていて、「管理費の合計が、全工事費の60%くらいになるのに、オメーラなにを管理してるんだ!」といいたくなるような工事が横行していたからです。
 いまは、そんなことないでしょう。「Flukeと同等のケーブル性能測定装置で各配線の特性を工事完了報告書として提出すること」という工事仕様書を入札時に提示しても「『Flukeって何?』というような工事業者しか来なかった」という時代は終わってるでしょう。

#終わっていない地域があれば、ネットデイの方法を上記の本で味わってください^_^;

by ji3faf | 2007-07-12 03:26 | システム管理


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