2007年 05月 23日
教育機器を利用するときに気遣うべきこと
■京都新聞 2007年5月21日
 携帯型ゲーム機使い英語学習 八幡市内4中学校で始まる
 市教委や上智大文学部英文学科の池田真准教授が、対象生徒に実施した学習効果調査では、5カ月間で生徒の語彙(ごい)数が平均で約360語から420語増えたことが分かった。語彙数が1300語だった生徒は実施前には全体の19%だったのに対し、実施後は79%に増え、英単語学習に効果があることが分かった。

■毎日新聞 2007年5月22日
 ニンテンドーDS:授業に導入 英単語学習「めざましい効果」--京都・八幡市教委
京都府八幡市教委職員が提案した人気携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」用の英単語学習ソフトを中学3年の授業で使ったところ、わずか5カ月で語彙(ごい)が平均4割アップしたことが、同市教委などの実証実験で分かった。実験に協力した池田真・上智大准教授(英文学科)は「全国の中学生の3割程度しかいない英検3級に匹敵する学力が付いた計算で、めざましい効果があった」と分析。


 たしかに効果があるでしょうし,効果があったのでしょう。でもひとつ忘れて欲しくないことがあります。
 この手の学習方式では「適正処遇交互作用(ATI)」を考慮に入れる必要があることです。つまり,「この学習方式を採用したために成績が下がった」というグループが恒に存在しうる(存在するとは限りません),ということです。
 マスコミや保護者は「平均的に成績が上がった,という事実」だけに目を向けますが,それはあくまでも「(それが大多数であっても)ある種の学習者にとっては」という条件が付くことを忘れてはいけない,ということです。

 間違えて欲しくないのは,この学習方式を非難しているのではありません。
 この学習方式で成績が上がらなかった生徒がもし存在した場合,「さぼってるから」というレッテルを機械的に張ってしまう先生が存在するだろうことを危惧しているだけです。
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by ji3faf | 2007-05-23 13:53 | 情報教育


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