2005年 12月 10日
IPアドレスが異なっていたら、ネットワークは分離されている
とあるツテからネットデイの相談が舞い込んできた。

 その学校の校長(K氏)は10年以上前からの知り合いである。私が小学校のPTA会長になったときの教頭先生で、私が会長を務めた年はPTA関係のいろんな役が回ってくる年度の上、財務が逼迫してきており(生徒数の激減)PTA会費値上げなど、いろいろお世話になった方である。

 さて、K校長は前任校が学校インターネットに接続していて、その研究指定が終わった後での苦労を体験した方である。管理職としても2005年までに学校の情報化整備を終えるというe-JAPAN政策は理解していて、校長、教頭ともに予算が無い状態で、具体的にどうすればよいのかと頭を抱えておられる様子がよく分かった。
 それ以前に、管理職としては、ここ数週間でさらに事件が立て続けに発生した「学校の生徒の安全対策問題」が緊急課題なんだと思う。今日も小学生が塾で刺殺されてしまったし。
 あー、話が飛んでしまって恐縮だけど、保護者としては、子どもの通学・通塾の送り迎えの心配だけでなく、自宅などの建物の強度も心配しなくてはならなくなったのかと思った矢先に、子どもを安心して預けた先で殺されたのではたまらない。

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 さて、窓口になっている先生は、以前から私の常駐先にお見えになっておられる方で、顔見知りであった。その方の話では、学校の職員室はパソコン教室とネットワークが分離されているが、サーバは別の学校で以前に使用していたWindows NT4で、ネットデイ加速パックでサーバの寄付が受けられそうになったのでネットデイをしたいということだった。

 で、「百聞は一見にしかず」で、紹介者である「トド氏」と現地調査に行った。
予想どおりたいへんそうだったが、驚くことが2つ。

 1)職員室のサーバはNT4ではなく、WindowsMEだった
 2)職員室とパソコン教室はネットワークが分離されているということだったが、
   ルータのスイッチングハブ部分から職員室とパソコン教室にケーブルが配線されていた

窓口の先生ではなく、学校の「情報化相談役」とおぼしき先生から説明を受けた。

1)NTからMEに代えた理由
 NTではDHCPを動作できなかった。そこで、NTが入っていたマシンをWindowsMEに入れ替えて、DHCP95(たぶんこれ)で動作させているということだった。

 あー、「なんでNTでDHSPサーバが使えなかったのかと質問しなかったのか」なんて、わたしに聞かないで! だって、NT4はもともと止めるつもりだったし、いっしょに行った「トド氏」はなんとなく理由が分かったみたいだったし。

2)「職員室とパソコン教室は分離されている」ということだったが、同じルータに接続されている
 これは業者の設置文書に明記されているが、ルータのスイッチングハブ部分から、職員室とパソコン教室にカテゴリー5のケーブルが配線されている。
 職員室では、上記の「サーバ」でインターネット接続できるようIPアドレスはDHCPで割り当てられる。 それで職員室でも、インターネット接続でメールやWWWブラウザによる調べ物ができる。
 問題は事務用PCである。これも職員室内のインターネットに接続されているハブに接続されているように見受けられた。

 「ネットワークが職員室とパソコン教室が分離されていない」
と指摘したら、即座にその「リーダらしき先生」から、
 「ネットワークアドレスを分離しているから、ネットワークは分離されている
と説明された。

 ま、校長の知り合いかどうか知らないけれど、
   どこの馬野の骨かわからないNPOの、
   スーツも着ていない、裾が擦り切れたよれよれべストを着込んでいる
   ぼさぼさ頭で髭ボーボーの胡散臭いヤツ
が着たら、用心するでしょうね!(^^)! !(^^)!

 ま、西之園晴夫先生や永野和男先生の名前も知らないようでは、情報教育の勉強(というか、県や文部科学省のホームページすら見ていないだろうし、先日開催されたCECのシンポジウムの連絡すら見ていないと思われる)をしているとは思えないし。

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 さて問題なのは2点。

1)担当者も知らない間に、サーバのOSが入れ替えられていたこと。
 校内の情報管理体制に属人性があるのは仕方が無いが、根本的なところであるにもかかわらず、情報が共有されていないところに組織的な問題がある。

2)ネットワークアドレスが違えば、ネットワークは分離されていると思い込んでいる
 実際には、別のハブがあるのかもしれない。それだったらいいんだけど、別のハブが存在しているようにも見えなかった。
 言葉の上では、本心から、
  IPアドレスのネットワーク部分が違うと、通信できないから、ネットワークは分離されている
と信じて疑っていないようだった

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さて、これからどう、説明するかなぁ。

 教育委員会側は、「トド氏」が県の教育局事務担当者から、相談のあった学校の設置者である教育委員会の担当者を紹介されていたので、校長・教頭ら管理職と一緒に連絡体制が確立できそう。
 他校の校内ネットワーク整備のモデルとして位置づけるとして、こういう連絡体制は必須。

 さて、学校のネットワークやその教育委員会のネットワーク構築を請け負った業者は知り合いだし、業者の担当者も後輩なので、技術的な連絡体制も問題なし。
 導入されているルータは家庭用のBBルータではなく、WAN側2ポートを持っているAR450Sなので、LAN側を先生ネットワーク、DMZ側をseitoセグメントという運用方法もありうるんだけど。 そうするとDHCPサーバも不要だし。

 あー、やっぱり学校から「こんな授業をしたい!」というビジョンを語ってもらえるようになるまでの勉強会の時間が必要だろうなぁ。
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by ji3faf | 2005-12-10 14:17 | システム管理


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