2005年 10月 04日
フィンランドと教育関係(10/16補追)
要するに、日本の問題は、学校でも、家庭でも、「学習しようとする意識」自体がなくなってきていることが問題なんですね。

■毎日新聞
 学力とは何か:PISA、フィンランドの教訓を日本の教育に
  中嶋博・早稲田大名誉教授 
第1回 PISAの結果を受け止めよう(9月7日)

--すでにトップではなかった。学力低下は始まっていたと?

 IEAの調査でも、日本は中学2年の「理科」が前回の4位から6位へ下がり、平均点も中学2年の数学と小学4年の「算数」「理科」で前回よりもダウンしました。しかし、これは今回だけの話ではありません。日本はIEAの国際数学・理科教育調査にずっと参加していて、1967年発表の数学到達度調査で、日本の13歳児の「数学」の成績はイスラエルとともに世界1でした。しかしここで、見落としてはいけないことがあります。日本では全国学力テストが66年で中止されました。しかし、IEAへの協力はずっと続けています。ということは、IEA調査に参加した学校は選ばれた学校だったということです。それに長欠児童が調査の対象になっていません。落ちこぼれている子供、学校に来ていない子を入れた場合は、もっと深刻な実態が明らかになるだろうと思います。

--学力低下は以前から指摘されていた、と。

 そうです。昨年末のPISA調査の発表以来、「日本の子供の学力が落ちた」と騒ぎになっていますが、その根はずっと前にあるということを言っておく必要があります。2002年に東京大学の学校臨床総合教育研究センターが東京都と埼玉県の4校で「算数」の調査を行っています。その結果は「20年前に比べて10.7ポイント下がった」という結果が出ています。明らかに学力は下がっています。しかし、実態はそれ以上にひどいと思います。1970代に厚生省所管の保母養成学校で児童心理学と保育学概論を教えに行ったんですが、登録票を見てビックリしました。科目名を片仮名で「ジドウシンリ」、あるいは平仮名で「じどうしんり」と書いているんです。「自動心理」というすごいのもありました。きちんと漢字で書けた学生は1割いませんでした。

上の引用で太文字は私がつけました。

調査対象が選択的っていうことを指摘してることは重要です。これから全国学力テストが実施されると、受験生が「選択される(低学力児はその日は風邪をひく!(^^)!」ことになるんでしょう。私は運動会になると、頭が痛くなったもんですが、今度は学校から「頭がいたくない? おなかが痛くない?」って聞いてきてくれるんじゃないでしょうかねぇ!(^^)!
 1970年代の学生って、私らの年代じゃん!(^^)! そういえば、うちのボスの授業で、
   学生A:「どき」ってなに?
   学生B:「しき」て読むんや!
 ようするに「士気」の「士」と「土」の区別がつかないのです。そういうレベルの大学生もいることは事実のようです。
学力とは何か:第2回 日本の教育で改善すべきこと(9月9日)
学力とは何か:第3回 平等と助け合いの総合制教育(9月16日)
学力とは何か:第4回・教科書は学習の入り口(9月30日)
学力とは何か:第5回 情報化時代に必要な能力(10月11日)

まだ続くようです。

●バックナンバーより
 「楽しい学校って?」

■補足(2005/10/16)
 以前見た覚えがあるブログ記事をようやく見つけました。
 「教育のヒント」というブログの
   「フィンランドに学ぶ教育と学力」という本
というコラムです。ここには、
しかし、これほど日本の目の前の子ども達の
現状がわかっていない本も珍しい。

また、フィンランドの教育の背景である
政治や経済に関しても分析がきちんと
なされていない。

と批判的な書評になっています。
 ■未来への学力と日本の教育3 「フィンランドに学ぶ教育と学力」 (明石書店)
  内容構成
  編著者紹介
  「はじめに」を読む



■よみうりオンライン 教育
 教育ルネサンスに「フィンランド報告」特集があります

フィンランド報告(1):読書教育で読解力向上
フィンランド報告(2):“補習”受けるのは「権利」
フィンランド報告(3):幼い園児 入学先延ばし
フィンランド報告(4):音楽・体育 個性伸ばせ
フィンランド報告(5):教師も資質向上に意欲
フィンランド報告(6):お父さんも読み聞かせ
フィンランド報告(7):天然資源は「木と頭」
フィンランド報告(8):座談会 学歴より経験重視
フィンランド報告(9):見捨てぬ指導 共感の声



■asahi.com 教育のNIE
比較・競争とは無縁 学習到達度「世界一」のフィンランド
 ・記事と写真
 ・学習のポイント
 ・ワークシート(PDF)
  


■特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センター
 教育研修ツアー 「フィンランドの国家戦略と教育手法から学ぶ」レポート
  7ページ目に簡単にフィンランドの教育行政制度について書かれています。



■参考資料
 ・もう気付こう、文科省なんか不要だ [ブログ時評08]
 ・福田誠治著の 『競争しなくても世界一 フィンランドの教育』

2005.10.4.14:50 一部訂正
2005.10.19 更新
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by ji3faf | 2005-10-04 01:25 | 情報教育


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