2005年 04月 05日
がせビア(その4)
第4回は「ネットワークの経路情報を知る「route」コマンド」でした。
 
たしかにルーティングというのは難しいでしょうか、これがTCP/IPのキモですから。

==== ここから「がせビア」の原文 ====

3)<Enter>キーを押します。

 すると、次のような文字と番地(アドレス)が表示されます。
Network Destination     Netmask   Gateway  Interface Metric 
       0.0.0.0     0.0.0.0 10.233.1.2 10.233.2.4  1  (ア)
     10.233.0.0   255.255.0.0 10.233.2.4 10.233.2.4  1  (イ)
     10.233.2.4 255.255.255.255  127.0.0.1  127.0.0.1  1  (ウ)
   10.255.255.255 255.255.255.255 10.233.2.4 10.233.2.4  1  
      127.0.0.0    255.0.0.0  127.0.0.1  127.0.0.1  1  (エ)
      224.0.0.0    224.0.0.0 10.233.2.4 10.233.2.4  1
   255.255.255.255 255.255.255.255 10.233.2.4 10.233.2.4  1

Network Destination・・・宛先IPアドレス
Netmask・・・・・・・・・サブネットマスク
Gateway・・・・・・・・・ゲートウエイIPアドレス
Interface・・・・・・・・ネットワークカード
Metric・・・・・・・・・・メトリック(複数のネットワークカードがある場合の優先順位)

 また、それぞれの「行」に示される意味は、
(ア)デフォルトゲートウエイ(ネットワークの外のコンピュータへアクセスする際に使用する
   「出入り口」の機器)のアドレス
(イ)自分の所属するネットワークへの経路
(ウ) 自分のアドレス(PC)への経路
(エ) ループバック(ネットワークカード)への経路等となります。

 ここでは、▼自分のIPアドレス=10.233.2.4
        ▼サブネットマスク=255.255.0.0
        ▼デフォルトゲートウエイ=10.233.1.2 が判ります。

====== ここまで =====


■Metricの説明について


メトリックは、「(複数のネットワークカードがある場合の優先順位)」ではありません。
現在は、自分のネットワーク以外はぜんぶ「デフォルトルート」にお願いする、という状況ですから、あまり意味がある数字ではなくなっていますが、WindowsでPPTPした場合に使われていますから、「トリビア」として知っておく程度でしょう。

WindowsXPの「ヘルプとサポートセンター」では、「route」コマンドの説明のところに、

metric Metric
ルートに対して整数のコスト メトリック (1 から 9999 までの範囲) を指定します。これは転送されるパケットの宛先アドレスに最も近いルーティング テーブル内の複数のルートの中から、ルートを選択するときに使用されます。最小のメトリックのルートが選択されます。メトリックには、ホップの数、パスの速度、パスの信頼性、パスのスループット、または管理プロパティを反映できます。

と、わかったような、わからないような説明がかかれています。

Microsoft 2003Serverのヘルプには、

 「メトリックは、ルートを使うときの負担を示しており、普通は、IP 宛先までのホップ数で表されます。ローカル LAN 内では常にホップ数は 1 になり、その後はルーターを経由するたびにホップ数が 1 つずつ増えます。同じ宛先に対して複数のルートがあり、メトリックが異なる場合は、メトリックが最小のルートが選択されます。」
と説明されています。

■ループバックの説明について


「127.0.0.1」のループバックアドレスは、「ネットワークカードへの経路」ではありません。
 「自分自身の仮想的なアドレス」を示しています。
 たとえば、LANカードが故障していても、TCP/IPドライバが正常であればループバックアドレスにpingを打てば応答します。
 これはTCP/IPドライバがきちんと動作しているかどうかの簡単なテストに使えたりする、便利なアドレスです。

■ルーティングテーブルの読み方について


「それぞれの「行」に示される意味は」として、(ア)や、(イ)の印をつけて説明してありますが、この方法はコマンドの表示の読み方を間違えて解釈する可能性が非常に高いです。
 この説明を読むと、

 1行目:デフォルトゲートウェイ
 2行目:自分が所属するネットワーク
 3行目:自分のアドレス

が書かれているものだ、と考えてしまいます。
 そうではなくて、

 ・「Destinationが0.0.0.0」で、
 ・かつ「Netmaskが0.0.0.0」はデフォルトゲートウェイへのルーティング指定であり、
 ・この例では「10.233.1.2」というIPアドレスをもつ機械を指定しています。
そして、
 ・その機械へは「10.233.2.4」のIPアドレスを持つLANカードを使用します。

という説明であるべきでしょう。

 また、ルーティングテーブルから、

 ▼自分のIPアドレス=10.233.2.4
 ▼サブネットマスク=255.255.0.0

が読み取れるようにも書かれていますが、これを信じることは危険です。
 というのは、ルーティングテーブルはRIPなどを通じて変更されますし、PPTPなどのVPNを使うと複数のデフォルトゲートウェイが表示されます。

==================================================
Active Routes:
Network Destination Netmask Gateway Interface Metric
     0.0.0.0     0.0.0.0  192.168.65.218  192.168.65.218   1
     0.0.0.0     0.0.0.0  192.168.129.130 192.168.129.67  26
   127.0.0.0   255.0.0.0       127.0.0.1       127.0.0.1  1

こんなふうになるんです。Metricが意味を持っいるのはここくらいですね。

 というわけで、上記の説明は不十分であるどころか、本当の解釈をすることができなくなります。
 したがって、自分のIPアドレスとサブネットマスクを知るのは「ipconfig」コマンドを使って確かめることを再度強調すべきです。
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by ji3faf | 2005-04-05 14:38 | 情報教育


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